■ ID | 294 |
■ 種類 | 学会発表 |
■ タイトル | 奥秩父亜高山帯の樹木立ち枯れ実態と環境要因 |
■ 著者 | 嶋田知英
埼玉県環境科学国際センター 小川和雄 埼玉県環境科学国際センター 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター 米倉 哲志 埼玉県環境科学国際センター |
■ 出版元 | 自然系調査研究機関連絡会議 |
■ 出版年 | 2003 |
■ 誌名・巻・号・年 | 第6回自然系調査研究機関連絡会議、平成15年10月17日 |
■ 抄録・要旨 | 本県亜高山帯にみられるシラビソ等の樹木衰退の実態を把握し、原因を絞り込むため、1997年以降、現地調査を行った。雁坂嶺から東破風山まで約2.1kmの区間の立ち枯れ域は22ヶ所にのぼり、樹齢は33〜80年、平均55年とばらつきが大きかった。また、多くの立ち枯れ域で稚樹が密生していた。降水は、三宅島噴煙の影響を受けるまでは、極めて清浄であり、pHは4.94〜6.55、ECは2.7〜12.7μS/cmであり、雨の樹木衰退への直接的影響は考えにくい。春先の地温と気温の乖離が目立ち、樹木の吸水が妨げられている可能性が考えられた。オゾン濃度は平均値としては平地部よりも高いが、時間値のピークレベルは下回ると推定され、また、立ち枯れ分布は、非連続的なことから、ガス状物質であるオゾンが衰退の主要因ではないものと考えられた。 |
■ キーワード | シラビソ、奥秩父、亜高山帯、樹木衰退、オゾン |
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